気になる症状について正しく理解し正しく対応する

セルフネグレクトが危険

ハート

家族や病院の見守りが大切

一人ぼっちで誰にも知られずひっそり息を引き取り、時間が経ってから発見される、いわゆる孤独死が全国的に増え問題視されています。身寄りのない老人はもちろん、実は30代や40代の若い層にも多い孤独死。通常は体調が悪ければ病院に行ったり身近な人に助けを求めたりする事ができるので、特に若い世代ではそのような事は起きにくいはずですが、そのような孤独死が多く起きてしまう事の原因のひとつにうつ病が関係していると言われていますので問題はさらに深刻なのです。うつの中でも孤独死に繋がってしまうのが自虐うつです。自分自身の事を大切に出来ず虐げてしまう、セルフネグレクトとも呼ばれる状態が起こってしまいます。精神が抑うつ状態になる事であえて不健康、不衛生な生活をしてしまい、持病の治療を中止したりしてしまうのです。うつ患者がお風呂に入る事を億劫と感じる事は多く、このセルフネグレクトの始まりでもあると言えます。自虐うつによってセルフネグレクトを行っている人は衛生面に問題が生じるので他人からも気付きやすいです。不摂生な生活をしているため糖尿病などを患っている人も多く、しっかり投薬が出来ているかどうかもセルフネグレクトの有無を知るポイントになりますので、離れて暮らす家族がいる場合はたまに確認してあげると安心です。

自虐うつの治療は通常のうつと同様に心療内科で受ける事ができます。様々な種類の抗うつ剤から症状にあったものが必要な種類処方されます。自虐うつの場合は気持ちが落ち込んだり何事にもやる気が起きないというだけでなく、厄介な事に自分は存在する必要がない人間だと感じてしまったり、自殺願望があったりします。そのためせっかく処方された抗うつ剤もしっかり内服できない場合が多々あるのです。また、持病の治療を蔑ろにする事で命の危険にさらされる人も少なくありません。不摂生が祟ってかかる病気の中でも糖尿病は網膜症など合併症が怖い病気として有名です。自虐うつの患者はうつ以外の病気も併せて治療する必要がある場合が多いため、一番確実なのは家族の協力が得られる事です。薬を食事の中に混ぜたり、入浴を手伝うなどして衛生面と栄養面に気を付けてあげると適切な治療が受けられるので安心です。そこまでしっかり家族が管理する事が難しい場合は入院するという手もあります。入院すれば24時間体制で症状に応じた治療がすぐに受けられますし、医師や看護師がそばにいて生活を管理してくれるので非常に安心です。医療費に関しても、高額医療費制度を使って窓口負担を減らしたり、条件があえば自立支援制度も申請できるので役所などに相談するとよいでしょう。